前回の『様々な肌トラブルの原因となる紫外線について』に引き続き、今回は紫外線予防のための『日焼け止め選びのポイント』について書いてみたいと思います。
UV-Bをカットする効果の程度を表す指標です。
通常、成人が夏の日差しの下にいたとして、『サンバーン(赤くヒリヒリすること)』を起こすまでに平均20分かかるといわれています。
ここでSPF10の日焼け止めを塗布することによって、サンバーンを起こすまでの時間を20分の『10倍』、200分に延ばすことができる、という表示方法です。
例として当院のACT-NOV(アクトノブ)UVローションの場合SPF32ですので、20分×32=640分(10時間強)サンバーンを生じずに済む、ということになります。
ただし注意して頂きたいのが、必ずしも640分絶対に紫外線から守られるというわけではない、という点です。あくまでもサンバーンの症状を抑えられる、ということです。また汗で流れてしまえばこの効果は弱まることになります。
UV-Aをカットする効果の程度を表す指標です。
+から+++の3段階表示で、
+ :効果がある
++ :かなり効果がある
+++:非常に効果がある
とされています。
UV-Aの肌への影響は、UV-Bによるサンバーンのようにはっきり現れるものではないために測定が難しいことから、このような表示にとどまっています。
紫外線を吸収し肌の上で化学変化を起こします。有害な紫外線は防げても化学変化が肌に対して刺激となり、『かぶれ』などの肌トラブルを起こすことがあります。
紫外線を肌の上で反射する働きをするもので、吸収剤のように化学変化を起こさないのでトラブルが少なくなっています。
市販の日焼け止め、日焼け止め下地、ファンデーションには紫外線吸収剤配合のものがあり、知らぬ間に肌トラブルの原因となっていることもあります。『紫外線吸収剤不使用』、『ノンケミカル』などの表示があるものを選ぶことをおすすめします。
当院では紫外線吸収剤不使用の日焼け止めを、『ローションタイプ』、『クリームタイプ』、『乳液タイプ』と取りそろえており、それぞれの方の生活背景やお肌状態に合ったものをご案内しております。日焼け止めでお悩みの際はお気軽にご相談下さい。